インパクトのある表紙にカオスな程様々なジャンルの人物が交差する。雑誌名の『なnD(なんど)』といい、一体これは何?と思わずにはいられないだろう。
批評とサブカルをテーマにしたリトルマガジン『なんとなく、クリティック』、10年メモでもおなじみで同名のリトルプレスも発行していた『nu』、かつてディスクユニオンから発行されていた『DU』の編集人3名が集まり、2013年より始まったのが『なnD』だ。各々の会いたい人や話を聞きたい人に毎号取材や寄稿をお願いし、写真も自分たちで撮影。東奔西走しながら短期間で編集し完成させるその姿が、なんだか新聞記者にも重なってみえるのは私だけだろうか。取材日時と場所が記載されることで、その時の熱が本誌にぎゅっと閉じ込められているように感じる。
前号の1.5倍以上のボリュームに52名の登場者たち(あまりにも多いため、こちらよりご覧ください)。あらゆる言葉と価値観に触れられることが雑誌の醍醐味なのだと、改めて感じることができる1冊。手に取りやすくどこにでも連れていきやすい文庫本サイズも魅力。
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※今号で『VOSTOK』の大城さんとともに取材して頂き、11ページにわたり対談を掲載してもらいました。『VOSTOK』立ち上げの経緯にご興味がある方はぜひご覧ください