川島さんは、ロマンチストだ。
対して、アートディレクターの坂脇さんはクールである。そんな2人の絶妙なバランスから生まれているのが『PARTNERS』だ。
2号目のテーマに設けたのは、コミュニケーション。人にフォーカスを当てつつも、その背景を探る(それは小さなテーブルやレコード、ホックニーの絵や車だったり様々だ)各コンテンツに川島さんらしい着眼点が光る。今号の特集の中では、取材の中で関係性を築き、元々決まっていた企画内容を取材対象から変えてしまったものまである。〆切という制約から生まれるものもある反面、その制約を取り払いかなりの回り道をしながら編集をする、その柔軟なスタイルこそ『PARTNERS』の魅力だと思う。
コンテンツ間に挟み込まれるカラフルな直線のヴィジュアルページも印象的で、それは交差する点も生むが、平行で交わることがない点もある。誰かと関係を築くことは、時に息苦しい。でも計り知れない喜びを感じられることがあると思う。まったく違うものがぶつかることで新しく生まれるもの。それは未知なる可能性を秘めているからこそ、面白い。最後の内田裕也と樹木希林の「True Romance」には、震えた。
解を導き出せないものを探求する愉しさよ。
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※『PARTNERS』のディストリビューションをMagazine isn't dead.が担当しています。ご興味を持ってくださった方はお気軽にお問い合わせください。追って取引条件に関して連絡差し上げます