小学生の頃からサッカーに親しんできた元プレイヤーでもある大神崇さんが編集長を務める、サッカーを多角的に捉えた雑誌。国内外のあらゆる地域で盛んで、老若男女問わず誰もが知っているスポーツである背景を生かし、サッカーを入口と考えたことが始まりだったと大神さんは創刊の経緯を語る。
今号の特集は、ローカル。「グローバルでプレーされるスポーツであるがゆえに、地域性がより濃く表れるのもサッカーの特徴では」と冒頭に記し、選手やクラブチーム、コミュニティなどの視点からテーマを紐解く。川崎フロンターレの地域貢献活動、「地域におけるスポーツチームが持つ可能性」をテーマにした松本山雅の経営者と所属選手へのインタビュー、ユニフォームを通して様々な人のアイデンティティを映し出すアートプロジェクト「Blood In Blood Out」、「どうして公園でボール遊びが禁止されたのか?」と題した公園の歴史と子どもと場づくりの話、在日外国人チームの試合や練習の取材記事(サッカーを架け橋と表現するのがまさにSHUKYUらしい)、弁護士の水野祐氏へ聞いた表現の自由と規制のバランスについて、など。
サッカーやスポーツに興味がない人にこそ読んでほしい。知らない世界を知る楽しさを、きっと感じることができると思うから。
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※WWD JAPAN.comでの連載第4回目で紹介しました