北海道と京都と その界隈 #13

770円 (税込)
購入数

  • 創刊年
  • 2016年
  • サイズ
  • 273mm×410mm
  • 発行部数
  • 1,000
  • 発行年
  • 2020年
  • Japan
  • 出版社
  • 畠山尚デザイン制作室
  • 仕様
  • タブロイド紙/16p


 北海道在住のデザイナーと北海道移住者の編集者の共通点。それは、北海道と京都が好きということ。ならば作ってしまおうと始まった本誌は、北海道と京都という一見無関係に思える2つの地点をゆるやかに、そしてユーモラスに繋ぐ架け橋だ。
 本誌は3号発行ごとにエディトリアルデザインを変え続け、4クール目に突入した。その真意を発行人に尋ねると、「実は何も考えていない。ただ、この媒体はこういう感じだという評価から常に逃げたいという感覚はあるかもしれない」との返答。常にアップデートを繰り返すことで伝統がつくられるように、きっと細く永く編み繋がれていくのだろうと思う。
 コロナ禍で制作された今号では、おなじみの連載人もその渦中での気づきを綴る。特に私が気に入ったのは、「京都 酒器今宵堂の岸辺の晩酌アルバム」。行く機会が増えたというスーパーでの発見を日記のように記し、日々に宿るささやかな幸せがどこにでもあることを伝えてくれる。その他、「原寸大の界隈」や広告の役割も果たす「本の界隈」、「裏話の界隈」など“界隈”とつく企画が増えていることにも注目したい。「京の池は、不穏だ。」と題し、池の形を並べるコンテンツには本誌らしさが最も凝縮されているように思う。

 また、引き続き「偏愛北海道」というエッセイの連載をさせてもらっています。第12回目の今号は、2020年に残念ながら製造中止になってしまったタングロンという清涼飲料水について綴りました。


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