金沢市在住の建築家・山本周さんが企画した本誌は、街を歩きながら興味の赴くままに気になるディテールをあちらこちらから見つけ、テーマごとにまとめた観察日記のようなリトルプレスだ。観る視点だけでなく、実際に住宅に突撃してその成り立ちまで伺い、テキストにまとめている。“住民がつくり出した風景”だから、民景。今和次郎が提唱した考現学から発展した路上観察学の面白さをひっそりと教えてくれる。
第十六号のテーマは、雪吊り。縄を放射状に張った雪国でお馴染みのアレである。なんとも金沢らしいセレクトだ。住人に話を聞くうちに、「雪吊りの中の家族ドラマ」を見つける話には感動してしまう。
製本は全て手製本で行われ、ミシン縫いで綴じられている。住民たちの個性を表しているようなカラフルな色合わせもたまらない。手のひらサイズなので、散歩のお供にも。
※2024年4月より価格改定を行いました
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※『GINZA』でのウェブ連載vol.12で紹介しました
※1部のみのため普通郵便にて発送しますのでご了承ください