祝・創刊3周年。「HAPPY ANNIVERSARY,AGAIN」と題した今号には、一つのコンテンツの日本語訳が初めて付属。それが単純に挟み込まれているわけではなく、広げると誌面ヴィジュアルを用いたポスターになるデザインに彼女たちらしさを感じる。
ニューヨーク出身のSofia Nebioloとパリで生まれ育ったHaydee Touitou、Sarah de Mavaleixの仲良し三人組がつくる本誌。時系列(原稿納品順)で構成する「TIMELINE OF CONTENTS」と題した目次がユニークで、あらかじめ順序を決めるのではなく自然と積み重なるように編集するスタイルでもおなじみだ。“Chronicles”とつけたタイトルに込めた思いは、同じ時代を生きる人々の視点を反映させたいと考えたから。その名の通り、シーズンのファッショントレンドを紹介するのではなく、変わらないスタイルとその背景にあるストーリーに焦点を当てる。
今号は、映画監督でアーティストのLiz Goldwinのエッセイ、“ラテアートではない”と謳うラテに顔を描いた数々の写真が連なるコンテンツ、日本語訳付きの高田賢三とバルテュス夫人のセツコ・クロソフスカ=ド=ローラの対談とポートレート、写真家Dafydd Jonesのインタビュー、ネイルポリッシュJ.Hannahの創設者へのインタビューなどアニバーサリーイシューを祝福するような豪華な面々が登場。
アートや詩なども織り交ぜ、美しい写真とともに紡がれるストーリーにあなたもたくさんのインスピレーションがわくだろう。
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※『GINZA』でのウェブ連載vol.9で紹介しました