MONO.KULTUR #45

1,210円 (税込)

  • 創刊年
  • 2005年
  • サイズ
  • 149mm×200mm
  • 発行部数
  • -
  • 発行年
  • 2018年
  • Germany
  • 仕様
  • ソフトカバー/48p


 2005年にドイツ・ベルリンにて産声を上げたインタビュー誌。時を同じくして創刊した『A MAGAZINE』と『me magazine』(現在は休刊)を合わせて、インディペンデント・インタビュー誌(注:『A MAGAZINE』は正確にはインタビュー誌ではないがあえて同分類としたい)の御三家と勝手に呼びたいほど、ジャンルレスかつエッジの効いた人選や規定のサイズ内で毎号微妙に変わるブックデザインなど優れた編集力が光る雑誌だ。創刊号はドイツのアーティスト、Carsten Nicolai(カールステン・ニコライ)。これだけで刺さる読者もいるだろう。
 今号はアメリカの作家、Richard Price(リチャード・プライス)にフィーチャー。ニューヨークで生まれ、現在も家族とともにニューヨークで暮らす彼はどのようにして小説や映画脚本の世界観をつくりあげていくのか。スポットライトが当たらない街の細部に目を向け、作品に昇華させる彼がその街を大切にしているゆえ、コンテンツもブロンクス、ジャージー、ハーレム、ロウワー・イースト・サイドと分けられている。Joseph Rodriguezの写真がインタビューページの真ん中にあるという構成も良い。

 彼らのホームページのコンテンツのひとつ、MONO.BLOGでは定期的に世界中のインディペンデント誌も紹介。つくり手である彼らの目線から語られる雑誌の魅力は興味深く、ぜひこちらもチェックしてほしい。