小学生の頃からサッカーに親しんできた元プレイヤーでもある大神崇さんが編集長を務める、サッカーを多角的に捉えた雑誌。国内外のあらゆる地域で盛んで、老若男女問わず誰もが知っているスポーツであるという背景を生かし、サッカーを入口と考えたことが始まりだったと、大神さんは創刊の経緯を語る。サッカーに全く関心がなかった私が、サッカーというフィルターを通してみえる世界に興味を抱きその面白さに気づけたのは、間違いなく本誌のおかげだ。
今号では、2018年のW杯開催地であるロシアを特集。W杯というひとつの現象を通じて現代社会を考察し問題提起を投げかける。近年取り沙汰されることの多いジェンダーやW杯への出場を逃したイタリア・ローマからみる移民問題、そしてあの対ポーランド戦について触れるコンテンツや多くのサッカー選手を顧客に持つロンドンを拠点にする理容師のインタビューまで。
サッカーやスポーツに興味がない人にこそ読んでほしい。知らない世界を知る楽しさを、きっと感じることができると思うから。
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※WWD JAPAN.comでの連載第4回目で紹介しました